街につながるトンネル

「Cafe」はすでに「喫茶店」の翻訳でない新しい業種である。
レストランのような、バーのようなものもあるが、その定義付けを考えるとき、空間の親密度、
接客の親密度からなるコミュニケーションということが大きな要因になるような気がしている。

京都の洛中のほとんどの土地がそうであるように、「鰻の寝床」と言われる細長いこの計画地は、
昨今の開発から取り残されたように誰にも手を付けられず、ぽっかりと空き地として残っていた。
この驚異的に長い敷地(間口3.6m、奥行き37m)の形状を「道」と読み解き、
その細長い敷地に筒を横たえたようなトンネル状の建築をつくり、このトンネル建築そのものをカフェ空間にした。